プラントショップのウェブサイト

「プラントショップ」は、「さまざまな分野を横断し、持続的に制作・展示・販売を行う」ための組織としている。すごく抽象的だ。今の参加者は大学の建築学生がほとんどなので、かろうじて建築的な性格を帯びるだろうが、それよりも映像や美術や演劇といった実験的な活動を志向している。つまり、まだやりたいことや方向性が決まっていないのだ。

なぜこのように中途半端な状態で始めたのか。それは、単に「作りたいものを作る」のではなくて、考え方やスキルが異なるいろいろな人が、持続的に共同で何かを作るというプロセスに重点を置いているからだ。持続的になるためには、組織の仕組みづくりやマーケティングの視点も欠かせない。「作ること」と「作るためのこと」を両輪で進めることを目指している。

こう考えたのは、「映像研究会」という大学のサークルに参加していたことが影響している。「映像研究会」では、共同で何かを作ることはある程度達成していたけれど、その進め方や機材・作品の扱いや収益に関することが曖昧で、惰性で過ごしてしまった感があった。それでは持続的に活動できないし、社会との接続も限定されてしまう。大学卒業後も共同で活動していきたいと思ったときに、この反省は大きかった。

また、制作に関しては、ある人が何かを作りたいと思ったときに、参加者に仕事を振って作業してもらうような、いわば分業的な活動は避けたい。なぜなら、それでは想定しているものしか生まれないからだ。さまざまな考え方やスキルを持つ人とのコミュニケーションにより、自分たちが想定できなかった偶然的なアウトプットをしたいと考えている。

とはいえ、何かしら方向性は必要である。そのためにまず、あるテーマを決めて参加者で小さな作品を作り、それをギャラリーで展示する企画を最初にやろうと決めた。タイトルは「生産」。「作る」ことを今一度問い直してみて、何を作品にできるのかを考えることが企画の意図だ。妙な企画だけれど、ギャラリーで展示するというデッドラインを設定することで、無理やりにでもアウトプットを生み出そうとしている。アウトプットが出さえすれば、みんなの関心や方向性が見えてくるだろうし、受け止められ方も観察できる。それを今後の活動に活かそうというわけだ。

話し合いや制作を進めるうちに、これが私たちの方向性なのかな、というものが見えてきた気がする。それは、現実に確固として存在する事物についていろいろな見方をすることで、それのあり得るフィクションを捉え可視化したり共有したりすることだと思う。空間の解釈や「Liminal space」や物語といったものが話題になることが多いから。いや、これは私の思い込みかもしれない。とにかく、コミュニケーションを大切にしていきたい。