相田さんの「観察映画」のひとつで、瀬戸内海の小さな港町の生活を他者の視点で観察するドキュメンタリーである。現代の高度な生産技術と消費社会から見ると不器用に見えるこの港町の生活は、実は様々な関係が豊かに醸成されていて、過去の記憶と今の出来事が確かにつながっている。映画内で特に物語が起こるということもなく、映画は撮影者が港町を去るという出来事によって終わっていく。考察の余地もない現実すぎるナラティブ。

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